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♪ 第77話 Mompou, Federico [現代]

♪ Mompou, Federico (1893~1987 スペイン)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 歌と踊り      ★★
2. コンポステラ組曲  ★★
3. 前奏曲集      ★
4. 内なる印象     ★
5. 子供の情景     ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


社会人何年目か、「歌と踊り第6番」が使われていたテレビ番組ではじめてMompouを認識したかもしれません。ピアニストの熊本マリさんが出演してて。番組名なんでしたっけ。「旅に夢中」だったかな。だいたいいつごろ放映されていたのかも覚えていないですねえ。さて、そのときはムード・ミュージックだと思っていたのです。何かのきっかけでこれがクラシックの曲だということがわかったのですが。調べてみるとMompouの何曲かはエアチェックした音源があって、うーん、でも全然印象になかったのでありました。

その後もしばらくMompouとはほとんど縁がなく年月は過ぎていきました。ちょっと変化があったのは、アリシア・デ・ラローチャが好きになったとき。いつのことでしたかねえ。ラローチャのピアノは、曲が生命を吹き込まれたかのように活き活きとするんですね。とくにスペインのピアノ作品。AlbenizやGranadosは最高ですね。

で、流れで当然Mompouも聴くことになるわけです。「へえ、こんな詩的な音楽があったんだねえ」というのが当時の感想。単純で、静かで、響きに主を置いた、自己主張しない可憐な作品群。民謡を使った有名な「歌と踊り」シリーズ以外も、なんとも独自の美学が貫かれていることにはじめて気がついたのでありました。

実に個性的ですね。独特の透明感に満ちた響きがします。ほかの誰とも違った、遠くからの響きが自分の体内でさらに静かに共鳴するような、そんな感じ。また、誰にもその作風は受け継がれず、完全独立・完全自己完結型の特異点にある作曲家のように感じています。

Mompou自身のピアノ作品集や歌曲集をはじめ、少しずつ聴いてきましたが、まだまだこの作曲家の魅力のほんの一部しか自分には感じ取れていない気がします。これから先も少しずつ静かに内なる音に耳を澄ましていくことで、独自の世界観を少しでも感じ取っていければと思う今日この頃です。

心なしか文章のトーンも静かになってきてしまいました。それでは、このへんでおいとまいたします。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. 歌と踊り          民謡につけられた和声のなんとすてきなことか
2. 前奏曲           未出版だった11・12番が出版され、ようやく譜面が全曲揃いました
3. 内なる印象         静かで独特な音楽
4. コンポステラ組曲      美しい和声のギター作品
5. ショパンの主題による変奏曲 構成力よりも美しい和声に耳を傾けたい一品

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まだまだ不思議な作曲家という印象です。



次回は、MonteverdiとMozart(管弦楽作品)。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                        ★
★        今月の星占い          ★
★                        ★
★        休日の仕事運は         ★
★       平日よりよい気がする       ★
★                        ★
★                        ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

夏期休暇前日、翌日の仕事運は最高でした。


では、また。


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♪ 第76話 Milhaud, Darius [現代]

♪ Milhaud, Darius (1892~1974 フランス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. スカラムーシュ         ★★★
2. 屋根の上の牡牛         ★★★
3. 世界の創造           ★★
4. ブラジルの郷愁         ★★
5. 打楽器と小管弦楽のための協奏曲 ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


ミヨーと読みます。念のため。さて、何の曲をいちばん初めに聴いたのかしら。「屋根の上の牛」オーケストラ・バージョンかな。「スカラムーシュ」かな。と、ここまで書いて思い出しましたよ。「打楽器と小管弦楽のための協奏曲」でした。高校生時代、エア・チェックを始めてすぐ、たまたまこの曲がFMでかかって、ヘンテコな感じがしてちょっと気に入ったことを思い出しました。その次が、上に書いた2曲ですね。

そうそう、同じく高校生時代に譜面屋さんに行って、まったく読めなかったことも思い出してきました。ミルハウドって誰? ググってみよう。

"ミルハウド" に一致する日本語のページ 約 19 件中 1 - 10 件目 (0.18 秒)

ああ、仲間、まあまあいますね。仲間にホネッガーとかいるんですよねー。サチエも。

大学生時代までにほかに「世界の創造」くらいは聴いたと思うのですが、あんまり印象は残っていないです。打楽器協奏曲のほかには「屋根牛」がちょっとポップで楽しいかな、くらいの印象のまま大学生時代を過ぎます。

「ブラジルの郷愁」とか「プロヴァンス組曲」「フランス組曲」といったMilhaudの主要作品は、比較的あとになってから聴いた気がします。社会人になってからかもしれません。そのくらい記憶に残っていない・・・。そうねえ、クレーメルの演奏した「シネマ・ファンタジーop.58b」という「屋根の上の牛」をヴァイオリンと管弦楽のために編曲した版が面白かったくらいで、今でもそれほど好きな作曲家というわけではないです。

いい演奏が少ないからなのでは、と思うことがあります。2つ以上の調を同時に演奏する、いわゆる「多調性」がMilhaudのウリなわけですが、音がまぜこぜになりすぎて面白みが十分引き出せていない気がするのです。透明な軽い音色で、耳のいい演奏家がごちゃごちゃにならないように精緻に聴かせれば、もしかしたら面白いのかも、と譜面を見ながら思うことがあります。その意味ではギーレンの演奏がちょっとよかった。

ああそうか、少ない数の異なる種類の楽器のために書かれた室内楽曲は、Milhaudらしさが出やすいのかもしれませんね。弦楽四重奏曲とかじゃなくて、ピアノ独奏でもなくて、管楽器とピアノのソナタとかね。でも、あんまり印象に残ってないや。

ということで、今でも、クラビノーヴァでたまに「スカラムーシュ」を弾いて遊ぶくらいの作曲家としての位置づけでしかなかったりします。



笹崎の好きな曲Best5
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1. スカラムーシュ           クラビノーヴァで合わせて遊ぶには楽しい
2. 屋根の上の牡牛           クレーメルの演奏が好き。でも、楽曲構成的に長すぎないか
3. 打楽器と小管弦楽のための協奏曲   へんてこさがすてき
4. 世界の創造             音の分離次第では面白みが出てくるのですが
5. オーボエとピアノのためのソナティナ こういう楽器編成がMilhaud本来の良さが出やすいのかも

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突然好きになる日は来るのだろうか。


タグ:ミヨー milhaud
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♪ 第75話 Messiaen, Olivier [現代]

♪ Messiaen, Olivier (1908~1992 フランス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 世の終わりのための四重奏曲   ★★★
2. トゥーランガリーラ交響曲    ★★★
3. 幼な児イエスにそそぐ20の眼差し ★★
4. アーメンの幻影         ★★
5. 鳥のカタログ          ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


今の僕があらゆる作曲家の中でもっとも好きな一人です。もっとも専門家から言わせれば「音楽史の上で新しい何かを生み出したわけではない」という評もあるわけで、それはそれでもっともではあります。でも僕のような単なる音楽愛好家にとっては、そんなことはどうでもいいことなんですな。オーケストレーションの見事さ、色彩の豊かさ、現代的な書法を用いながらもある種のわかりやすさを兼ね備えているところなど、自分が深く感心・感動してしまう要素を多く持っているわけで。

さて、笹崎青年とMessiaenの出会いは、これまた東京文化会館。高校2~3年のときだったかな。通い始めてわりとすぐにトゥーランガリーラ交響曲を聴いています。もう色彩の洪水が脳天直撃。オンド・マルトゥノというへんてこな電子楽器の音色、超絶技巧を続けるピアノ・ソロ、5楽章と10楽章の全楽器クレッシェンドにもやられまくり。そして電話帳のようなスコア。あっという間にこの曲のとりことなります。こんな曲が世の中に存在するとは、なんと素晴らしいことか。

こうなるとほかの曲も聴いてみないと気が済まないわけですよ。「天の都市の色彩」「クロノクロミー」をエアチェックで聴き、「キリストの昇天」は生で聴き、「鳥たちの目覚め」「異国の鳥たち」「7つの俳諧」(個人的に「ホーホケキョ」と呼んでいる)「われ死者の復活を待ち望む」「峡谷から星々へ」「我らの主イエズス・キリストの変容」、このあたりのオーケストラ曲を上野文化会館で次々と聴破。

おそらく「トゥーランガリーラ交響曲」と並んで有名な「世の終わりのための四重奏曲」は、オーケストラ曲に続いて大学1年までには聴いたと記憶しています。これも東京文化会館だったかな、それともエアチェックだったかな。大学1年のとき選択科目でと
った石田一志先生(有名な現代音楽評論家)の授業でも聴いた記憶が。

1987年3月。僕が大学4年になろうというとき、岩城宏之さんの指揮、早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)の演奏で「トゥーランガリーラ交響曲」アマチュア世界初演がありました。アマチュアでこの超難曲を! しかも大熱演だったことを覚えています。細かいことはいろいろあったんだろうけれど、その熱意に心を大きく揺り動かされたことはいうまでもありません。

今思えば、この演奏は、以降の自分の方向を変える出来事だったと思います。自分にとっては音楽人生最大の転機となった小出先生とのジュネスの数か月後、というタイミングも、ワセオケの演奏会が自分の中での位置づけの重要性を上げるプラス要因になったのかもしれません。「アマチュアだからこそできることは何なのか」。すぐに答えは出なかったけれど、何をすべきかということを考え始めたきっかけは、確かにこの演奏会にありました。「自分もアマチュアのはしくれとして存在しているわけだけれど、まだまだやれることがあるんじゃないのか。発想をもっと大きく広げることで、何かが見えては来ないだろうか」。

続いて、社会人になって数年目のこと。ERATOから「Messiaen主要作品大全集」が発売。当時のCDは高価だったよね。国内盤1枚3500円くらいした記憶が。まさか後に国内盤で出ると思わなかったので、輸入盤で購入。18枚組で4~5万円の出費だったと思います。いや、もっとしたかも。それはもう清水の舞台からバンジージャンプする(略語=きよぶたバンジー)気持ちで購入しましたですよ。値段の話はさておき、たぶんこのときがMessiaenのオルガン曲をまともに聴いた初めての経験だったように思います。

それから先は高価なスコアを少しずつ買い揃えていきます。楽譜屋さんの半額セールを狙うなど、涙ぐましい努力。とくに苦労したのは「鳥のカタログ」とオルガン曲。「鳥のカタログ」なんて8分冊。しかも1冊1冊が高価すぎですよ。揃えている途中は、どの分冊を持っていてどれが購入予定なのかわからなくなりがちなので、常にメモを持ち歩いていましたよ(今も。それでもときたま間違って買ってしまう・・・)。

ちょうど「鳥のカタログ」が全巻揃ったところで、アナトール・ウゴルスキが演奏しにやってきました。ジャスト・タイミング。武蔵野市民文化会館でしたね。当然行きました。1999年4月だったかな。なんでもウゴルスキは複雑な曲は音符を3色で塗り分けて演奏するんだとか。きっとナチュラル、シャープ、フラットで塗り分けるんだろうね(待てよ、ダブルシャープやダブルフラットは? )。僕もたまにやりますよ。弾けないことを理由に省略する音をホワイトで塗ったり・・・。

話を元に戻して、と。最近、ようやく歌劇「聖アッシジのフランチェスコ」のスコアもゲット。笹崎家最重量スコアですな。8分冊で合計15kgくらいはあると思われます。でかすぎるので専用ダンボールにて保管中。ということで、主要曲はあと「天より来たりし都市」1曲を揃えると完了であります。楽譜図書館開業できるか? 


笹崎の好きな曲Best5
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1. トゥーランガリーラ交響曲      この曲が自分の音楽人生を大きく変えたのは間違いない
2. 幼な子イエスにそそぐ20のまなざし たったピアノ1台から大宇宙の広がりを感じてしまう
3. アーメンの幻想           どうやったらこんな素敵な和音が? 色彩が見事に変化する
4. 鳥のカタログ            鳥に詳しくなくても、目の前に自然の光が広がってくるのです
5. 峡谷から星たちへ          そもそもテューバってこんな音が出せるわけ?! 

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好きな曲がたくさんあるので、どれを選ぶか迷いました。オルガン曲、1曲は入れたかったのですが。
「世の終わり」がランキングに入っていない時点でそうとう迷ったのだ、ということで。


次回は、MilhaudとMompou。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                         ★
★        今月の呼び出し          ★
★                         ★
★    「ちょっと2~3分いい?」は       ★
★     たいがい10分以上かかる        ★
★                         ★
★                         ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

A「ちょっと10秒いい? 」
B「・・・・・・」
A「ねえ? ちょっと10秒だけ・・・」
B「・・・10秒経ったけど、何か」


では、また。

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♪ 第74話 Mendelssohn-Bartholdy, Felix [古典]

♪ Mendelsshohn-Bartholdy, Felix (1809~1847 ドイツ)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 「真夏の夜の夢」結婚行進曲   ★★★★★
2. ヴァイオリン協奏曲       ★★★★
3. 春の歌             ★★★★
4. ヴェネツィアの舟歌op.30-6    ★★★
5. 歌の翼に            ★★★


(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

初めてのMendelssohnは、きっと「結婚行進曲」。この曲を知らない人はまずいないと思いますが、普通どこで知るんですかね? テレビからかな。

笹崎は、これともう1曲、「ピアノ名曲集」みたいなレコードに入っていた「春の歌」を幼年期に聴いて育ちます。小学校の頃は結構この曲が好きで、けっこう弾いていたんじゃないかな。その後は、全音ピアノ・ピースに入っている曲をいくつか購入して弾いていました。それでも中学までに知っていた曲は、「無言歌集」から何曲か(狩の歌、ヴェネツィアの舟歌など)と、「ロンド・カプリチオーソ」くらいのもの。ロンカプは好きでした。なんとなくかっこいいし。ああ、あと歌曲の伴奏は何曲かやったかもしれません。「歌の翼に」とか。あ、あとヴァイオリン協奏曲はさすがにちょっとは知ってました。これは幼い時からレコード聴いてたからかな。

高校生になってから、ようやく管弦楽作品と出会います。家にあった管弦楽作品のレコードは交響曲第4番「イタリア」とヴァイオリン協奏曲くらいだったのですが、エアチェックで「真夏の夜の夢」、交響曲第3番「スコットランド」、序曲「フィンガルの洞窟」などのメジャー作品とも出会います。「真夏の夜の夢」、気に入りましたね。とくに「序曲」と「夜想曲」。体育会的音楽観時代に「夜想曲」のような静かな曲を好きになるのは珍しかったのですが、なんでですかね。逆に「結婚行進曲」は、もしかしてこの転調は無理やりでは、と思うようになったまま今日に至ります。

大学時代は、そんなに進展なし。序曲「フィンガルの洞窟」のマンドリン・オーケストラ編曲版を指揮したことくらいか。えーと、正直、ちょっと忘れたい。

社会人になってからだったか、それとも大学3~4年くらいだったか。「弦楽八重奏曲」「ピアノ三重奏曲第1番」「チェロ・ソナタ第2番」、このあたりと出会います。なぜ急に室内楽を聴きたくなったのかは覚えていませんが、いずれにしてもこの作曲家とBrahmsの室内楽曲が気に入ったことがきっかけとなり、一気にほかの作曲家の室内楽曲も聴いたのでした。とくに「弦楽八重奏曲」は大のお気に入りのまま、今に至ります。

社会人になって、いつだったか合唱曲に興味関心が移った時期があり、その中で、ミシェル・コルボ指揮の宗教曲集に出会います。とくに気に入ったのが「エリア」。はっきり言って、今でも序奏と1曲目くらいしか覚えてませんが、これが印象的。とくに、フーガが盛り上がって合唱に突入するところのかっこよさと言ったら。

その後の開拓は、少々マイナーなピアノ曲の譜面を購入したり、歌曲を聴いたり、宗教曲をさまざま聴いたりするくらいで推移。歌劇もちょっとあるようですが未聴。演奏面では、「弦楽の交響曲第8番」を編曲して指揮したのと(小編成のマンドリン・オーケストラに合うと感じた数少ない曲です)、交響曲第3番「スコットランド」のオケ下振りをしたくらい。

最近思うのは、Mendelssohnの演奏スタイルについて。なんていうのかな、例えになってるかどうかわからないんだけど、みんな「さらさらヘアのソバージュよ~ん」みたいな演奏するじゃない(やっぱり例えになってないか)? たとえばヴァイオリン協奏曲とかピアノ三重奏曲第1番なんてさあ、速くて甘ったるい解釈ばっかりじゃない。Mendelssohnの楽曲って、いわゆるドイツ的に対位法的にがっちり組まれているわけではないにしても、印象以上にしっかり書かれているんだと思うんですよね。もうちょっと古典的にというか、ロマンチックに流しすぎない演奏スタイルがふさわしいと思うんですが、どんなもんでしょう。

笹崎の好きな曲Best5
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1. 弦楽八重奏曲          これはすばらしい。これを16歳のときに書き上げるとは、いったい
2. 付随音楽「真夏の夜の夢」    「序曲」の妖精の音楽とでも言うべき部分と「夜想曲」がお気に入り
3. ピアノ三重奏曲第1番      あんまり速くないどっしりとした演奏が好きなのですが、みんなさらさらヘアー
4. 交響曲第3番「スコットランド」 4楽章コーダはどうして?という感じがするのですが、そこまでは好き
5. 交響曲第4番「イタリア」    第1楽章はイ長調なのに終楽章はイ短調というあたりがそこはかとなくいい

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けっこう宗教曲も好き。エリアとか詩篇第42番とか、マイナーなところでは「ああ、血潮にまみれし主の御頭」なんかいいですね。ああそうですね、「教会音楽op.23」とか「3つの詩篇op.78」とか、いいですねえ。ほか、室内楽だとチェロ・ソナタ第2番とか、これもいいですねえ。歌曲も・・・


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♪ 第73話 Massenet, Jules [ロマン]

♪ 第73話 
♪ Massenet, Jules  (1842~1912 フランス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 歌劇「タイス」より「タイスの瞑想曲」 ★★★★★
2. 悲歌(マスネのエレジー)       ★★★
3. 組曲第4番「絵のような風景」     ★★
4. 歌劇「マノン」            ★★
5. 歌劇「ヴェルテール」         ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

高校生のときに「タイスの瞑想曲」をエアチェックしたのが初めてのMassenet体験。きれいだなと思ったくらい。

高校生のときに上野文化会館音楽資料室で「絵のような風景」を聴いたのが次のMassenet体験。かっこいいですよね。中高生御用達という感じ。この曲がかっこいいならば、ほかの風景シリーズ(全部で7曲ある)もかっこいいはず、とさまざま聴きますが、結局「絵のような風景」がいちばんかっこいいということで落ち着きます。「フェードル序曲」や歌劇の中のバレエ音楽(「ル・シッド」とか)、マイナーな作品もこのとき聴いたはず。

その後しばらくはさしたる出合いはなく、社会人になります。歌劇のジャンルを聴くようになってから、「マノン」「ウェルテル」に出合います。思ったよりは面白かったけど、すごく好きになれたかというと・・・。でも、いろんなタイプの音楽を描き分けられるMassenetの作風はオペラ向きなのであって、聴くならまずはこの分野なのでしょうね。

歌曲集のCDも手に入れます。甘ったるいなあ、という印象のみ。ピアノ曲も・・・。

2000年前後だったか、歌劇「タイス」の新譜が出たので聴いています。でもあんまり印象に残らず。ただ1つ、「タイスの瞑想曲」って原曲だと後半に合唱がハミングで加わるんですね。あの曲にはなんとも物足りなさを感じていたので、ああ本当はこういう曲なんだ、という発見はありました(でもヴォーカル・スコアには合唱のパートが書かれていない。なぜ? )。

ということで、あまり印象に残っていない作曲家として今日まで至っています。劇的な音楽も書いていることは知っているのだけど、個人的には甘さ過剰な旋律美という一面だけのイメージが強すぎですなあ。オペラファン、フランスメロディーファンからは怒られそうであります。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「ウェルテル」      「手紙の歌」「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」などなかなかいい
2. 歌劇「マノン」        Pucciniとはまた違った面白さがあると思います
3. 歌劇「タイス」        「タイスの瞑想曲」に合唱が入ることを初めて知った
4. 組曲第4番「絵のような風景」 説明不要なほど単純明快な作品
5. 組曲第7番「アルザスの風景」 「目覚めよと呼ぶ声あり」が使われているのがちょっと意外

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歌曲の譜面を持っていないのでランクインしていませんね。買ったら印象変わるのか。
それよりは、オペラをもうちょっと聴いた方がいいのかな。「ウェルテル」と「マノン」はどちらを上にするか迷いました。

次回は、MendelssohnとMessiaen。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                         ★
★      今月の「見てみたいもの」       ★
★                         ★
★      テルミン・オーケストラ        ★
★                         ★
★                         ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

宗教儀式風でかなり楽しそうだと思うのですが、実在するんですってね。
きっと、フレミングの法則のテスト時間のような風景が繰り広げられることでしょう(腕が攣ってた友達がいたな)。
電波(?)がこんがらがってたいへんなことにならないのだろうか? 



では、また。

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♪ 第72話 Mascagni, Pietro [ロマン]

♪ 第72話 
♪ Mascagni, Pietro  (1863~1945 イタリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲  ★★★★★
2. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲   ★★★
3. 歌劇「友人フリッツ」間奏曲          ★★
4. 歌劇「イリス」                ★
5. 歌劇「友人フリッツ」             ★

(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

おそらくほかの人と同じく、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲がはじめてのMascagni体験でしたが、いつのことだったかなあ、中学校の時にはすでになんとなく知っていた感じでした。ただ、この曲、当時からそれほどには好きじゃないんだよね。お涙頂戴の和声進行はともかく、よくわからないオーボエの使い方など、なんであんなになっちゃったんだろう。きれいな旋律で一般受けするのはよくわかりますが。

さて高校時代、マンドリン業界で知らない人はいない(そして、一般的には誰も知ることのない)、歌劇「仮面」序曲に出合います。今となっては出来のいい曲とは思えないのですが、限られた範囲内ではあるもののなぜここまで浸透したんですかね。不思議だ。そしてマンドリン業界ではなんとも理解不能なヘンテコ解釈が横行していて、これがとにかく気持ち悪い。たとえば第2主題のテンポはなんであんなに落ちるの? やってて気持ち悪くないんだろうか? イタリア・オペラ聴いたことないの? 

「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲を聴いたのは、たしか大学生の時。ええとですね、筋書きはいいと思いました・・・。歌劇としての総合評価に関して言えば自分的にはそこそこなのですが、音楽単体はというと、オーケストレーションも構成も和声も素人臭すぎて好きになれません。同世代イタリア・ヴェリズモで言えば、Leoncavalloの方がはるかに好きですわ。

社会人に入ってから、他の歌劇、たとえば「友人フリッツ」「イリス」「仮面」なども聴きますが、輸入盤で筋書きもろくにもわからず音楽だけ聴いたこともあり、興味を持てず。自分的にはこの先も低評価のままの予感。

笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 「お母さん、このお酒は強いね」あたりからは手に汗握りますね
2. 歌劇「仮面」序曲           覚えている曲なのでいちおう。個人的評価は「該当なし」に近いほど低い
3. 歌劇「友人フリッツ」間奏曲      同上
4. 該当なし               
5. 該当なし               

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「グロリア・ミサ」とか、ピアノ作品集とか、いちおう所持してはいるのですが。
「乙女の水浴」。題名のみそそられます。


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♪ 第71話 Martinu, Bohuslav  [近代]

♪ 第71話 
♪ Martinu, Bohuslav  (1890~1959 チェコスロヴァキア→米


♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 交響曲第6番「交響的幻想曲」             ★★
2. 二群の弦楽合奏、ピアノとティンパニのための二重協奏曲 ★★
3. ピアノ協奏曲第4番「呪文」              ★
4. リディツェへの追悼                  ★
5. 調理場のレヴュー                   ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

高校時代、演奏会を聴きに行ったところ、たまたま交響曲を演奏していたのがMartinu初体験。わかったようなわからないような印象で、その証拠に何番を聴いたか覚えていない・・・

その後は東京文化会館音楽資料室で数曲メインどころの作品を聴きます。交響曲第6番「交響的幻想曲」など。でも、これまたほとんど印象に残っていないです。

社会人になってから、交響曲全集のCDを購入。うーむ、よくわかんない・・・。管弦楽・室内楽を中心にそこそこ揃えてきていますが、今でもあんまりよくわからないや。フルート・ソナタ第1番、弦楽四重奏曲第5番、このあたりがちょっとよかったかな。あと、お遊びっぽい「ロッシーニの主題による変奏曲」が楽しいというくらいか。遊びすぎた「調理場のレヴュー」は個人的にはいまいち。

チェコの作曲家ですが、民族的なわけでもなく現代風というわけでもない中で作風がころころ変わっているためか、自分にとって、あまりにもとらえどころがない作曲家です。作品が多すぎることや、譜面が高価なこと、主要作でも譜面が入手困難なもの(「シュパリチェク」や「リディツェへの追悼」など)があることなども、この作曲家への理解が深まらない要因の1つのように思います。これから先、転機がやってくるでしょうか。

日本マルティヌー協会の方、申し訳ありません・・・


笹崎の好きな曲Best5
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1. 二群の弦楽合奏、ピアノとティンパニのための二重協奏曲 クーベリック(ボストン交響楽団)の演奏を聴くまでは普通の印象でした
2. ロッシーニの主題による変奏曲             フィガロが不協和音で彩られて楽しい
3. フルート・ソナタ第1番                これ、演奏してみたい。伴奏弾けるかな
4. 弦楽四重奏曲第5番                  Bartokの世界に近いかも。第2楽章のヴィオラの高音ピツィカートも印象的
5. チェロ・ソナタ第2番                 Dvorakの宗教曲の引用が含まれます

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

チェロ・ソナタ第1番は、確かTchaikovskyの悲愴の引用があったと記憶しています。
ランキングしたら交響曲が入らなかったぞ。

次回は、MascagniとMassenet。テンション低そうな予感。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                         ★
★          今月の法則          ★
★                         ★
★     2台並んでいるエレベーターは      ★
★     たいがい同じ階を動いている       ★
★                         ★
★                         ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

2台いっぺんに1階に到着し、お客が2台に分かれて乗り込むことで、この悪循環は永遠に続くのであった。




では、また。


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♪ 第70話 Martin, Frank  [近代]

♪ 第70話 
♪ Martin, Frank (1890~1974 スイス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 小協奏交響曲                  ★★
2. 7つの管楽器とティンパニ、弦楽器のための協奏曲 ★★
3. 弦楽合奏のためのエテュード           ★★
4. 無伴奏二重合唱のためのミサ曲          ★★
5. 「イェーダーマン」より6つのモノローグ     ★

(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

(ランキング、いっぱいあるバラードをどうしたらいいかわからなかったよ)

スイスの作曲家、Martin(マルタンと読みます)。比較的マイナーなこの作曲家、出合いは高校時代、上野文化会館音楽資料室においてでした。Martin作品の中では著名な、「ハープ、チェンバロ、ピアノと2群の弦楽合奏のための小協奏交響曲」、「7つの管楽器とティンパニ、弦楽器のための協奏曲」、「弦楽合奏のためのエチュード」あたりを聴きます。小協奏交響曲の編成と音色の面白さ、弦楽エチュードのジャズ風な処理などが面白かったほかは、あんまり印象に残らず。

社会人になって、指揮者のミシェル・コルボに興味を持ったときに、Martinの声楽作品と出合います。オラトリオ「魔法の酒」 、オラトリオ「ゴルゴタ」、オラトリオ「地には平和」、このあたりですね。とりわけ気に入ったのが、「二重合唱のためのミサ曲」。これはきれいですね。近代的な和声なのですが、独自の世界が広がります。

その後は、さまざまな曲を聴いてきましたが、とくにこれ、というものとは出合えず。気になる曲は結構あるのですが。「『イェーダーマン』より6つのモノローグ」、「ヴィオラ・ダモーレとオルガンのための教会ソナタ」、「マリア三部作」、このあたりですね。でも、譜面が簡単には手に入らない・・・。

今のところ、なんとも中途半端な歴史であります。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. 二重合唱のためのミサ曲             Martinに少し興味を持つきっかけになった作品
2. 小協奏交響曲                  ハープ、チェンバロ、ピアノの組み合わせが面白い
3. 7つの管楽器とティンパニ、弦楽器のための協奏曲 唯一生演奏を体験しているMartin作品
4. 弦楽のためのエチュード             ジャズっぽい第4楽章などウィットにも富んでいる
5. オラトリオ「ゴルゴタの丘」           譜面を持っていないのでこの位置だが、今もっとも気になるMartin作品

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

器楽よりも声楽作品の方が面白そうな予感がしつつ、深入りできないまま、今に至ります。



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♪ 第69話 Mahler, Gustav [近代]

♪ 第69話 
♪ Mahler, Gustav (1860~1911 オーストリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 交響曲第9番     ★★★★
2. 交響曲第2番「復活」 ★★★★
3. 交響曲第1番     ★★★★
4. 交響曲第5番     ★★★★
5. 交響曲第6番     ★★★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

はじめて聴いたMahlerは、たぶん高校1年、レコードで所持していたワルター指揮の交響曲第1番。所持していたということは、子供の頃に聴いた可能性もありますが、何も覚えていないのであります。かっこいい曲だなあ、が第一印象。これは聴く者を捕らえて放さない魅力がありますね。最近はBeethovenやMozartからというよりも、MahlerやR.Straussからクラシックを愛好するようになる人が増えていると思いますが、まさに自分もこの曲を通じて一気に管弦楽愛好者となったのでありました(この頃はまだMahlerブームが来たか来ないかくらいの時期)。

このあとすぐエアチェックを大量にするようになったのですが、そのごく初めの頃、Mahlerの全曲チクルスが演奏されたのです。指揮者はばらばらだったと思いますが、なかでも交響曲第6番が印象に残ったのですね。ほかに2・3・5番あたりがわかりやすくかっこいいので気に入ったことを覚えています。当時はもうほんとうにMahlerの虜でして、スコアもすぐ購入し、繰り返し繰り返し聴いていました。まだ国内版が出てなかった6・8番は輸入版スコア。今の時代は恵まれているよね。アバド指揮の交響曲1番の若々しい演奏を人見記念講堂で聴いたのも高校時代。

高校時代の好きな順番
2-5-6-1-8-3-9-4-7-大地

舞台裏の別働隊やハンマーなどの特殊楽器があるとうれしくなっちゃうお年頃なのでありました。10番は確か未聴。アダージョだけは聴いたかも。



大学時代。楽曲形式に興味を持ち、さらにMahler熱は加速。けっこう複雑なんだよね。細かい部分までは分析しなかったけれど、概要がわかっただけでも感心しきり。クラブの合宿を勝手に早く切り上げてバーンスタイン指揮の交響曲9番を聴きに行って涙したのは、確か大学2年のとき。

大学時代の好きな順番
9-5-6-8-2-1-大地-10-3-4-7

第3主題、第4主題とか出てきていることがわかっただけでうれしくなっちゃうお年頃なのでありました。



社会人になりたての頃だったか、急にMahler熱が急速に冷えた時期がありました。冷めたというより、どうにも苦手というレベルにまで。そして、9番と大地の歌の「告別」くらいしか聴かなくなります。自分とMahlerの音楽との間にすごく距離があって、共感できないような気がしてきたのですね。つまり、Mahlerのあまりに私小説的な側面についていけないというか、普遍性とは対極にある音楽を自分の中でどう消化すればいいかわからなくなったというか。Mahlerから離れた時期はけっこう長く続きましたね。少なくとも3~4年は、ろくにMahler作品を聴かなかったと思います。この頃、頼まれて交響曲第1番のオーケストラの打楽器賛助で右手大太鼓・左手合わせシンバルとかもやってますが、このときもあんまりMahler作品に対する思い入れは強くなかったです。

Mahler熱が冷めていた時期の好きな順番
9-10-大地-1-5-6-4-7-2-3-8

大地の歌以降はほとんど聴かなかったので、ランキングすら意味のない期間でした。



1994年。メトロポリタン・マンドリン・オーケストラで「大地の歌」の「告別」を取り上げよう、ということなりまして。Mahler作品の中では、当時数少ない共感できる曲だったので、少し楽曲研究をしながら編曲を進めました。この頃だったか、Mahler自身によるピアノ伴奏の版が出版されたことも大きかったですね。ただ、このときも大地の歌以前の交響曲への興味は冷めたままでした。

1995年。交響曲第7番のマンドリン賛助。このとき、ちょっと7番が好きになりました。へんちくりんなねじれ具合が。ちなみに、ここでギターを弾いていたのが嫁ですが、当時は何もありませんでした。

それから数年後、何を思ったか、苦手なMahler関連書籍を読破。苦手な分野、興味関心の薄い分野の書籍も、なぜか敢えて読むんですよね。笹崎はそういう習性のようです。きっかけが何の本だったか忘れましたが、Mahlerの楽曲と新しい関係性を作れそうな気がしたんですよね。それから、改めてMahlerの楽曲を少しずつ分析。とくに大地の歌以降の楽曲とMahlerの私生活や私情との関係が少しわかってきたんですね。そんなんで、1999年に分析研究を兼ねてメトロポリタン・オーケストラで「交響曲第10番」の第1楽章を取り上げることに。1楽章だけでなく、終楽章までさまざまな書物やら譜面を調べながら、Mahlerがこの楽曲に託した想いを研究。研究成果を簡単な(やっぱり長い?)文章にして、解説もしました。この解説、今見ると、急いで書いたこともあるし(文章書いているよりも編曲仕上げないと、ということで)、自分の想像と客観的事実が多少ごっちゃに書かれていることもあって相当な乱文ですが、力作ではありますな(笑)。これがきっかけとなって、Mahlerの音楽が以前より深いレベルで聴けるようになり、Mahlerへの苦手感情はようやく克服されました。

Mahlerへの興味が再び湧き上がった時期の好きな順番
9-10-大地-5-7-6-4-1-3-2-8


その後は、当時の研究熱は冷めたものの、普通に楽しめるようになっています。その頃との違いは、当時好きだったバーンスタインやテンシュテットといった強烈個性による感情移入型演奏から、ギーレンなど絶対音楽として解釈された客観型演奏の方に興味は移ってきている、というくらいの変化ですかね。好きな順番も変わらず。

それにしても、ここまで一度完全に興味を失って再び好きになったという作曲家は、ほかにいないなあ。興味薄いところからはまっていった作曲家はいますけどね。少々ドラマチックな関係であります。皆さんには、こういった作曲家っていますか。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. 交響曲第9番     あらゆる楽曲の中で好きな曲ベスト10に間違いなく入る
2. 交響曲第10番    完成していない作品だからという見方をする人も多いが、いいものはいいと言おうよ
3. 交響曲「大地の歌」  「告別」は納得できる演奏が少ないように思う。とくにコーダの解釈
4. 交響曲第5番     最終楽章のフーガに、やはり熱狂してしまう。自分はまだ若いと思う瞬間
5. 交響曲第7番     一見支離滅裂でありながら、やはり支離滅裂であるところが興味をそそる

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

次回は、MartinとMartinu。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                      ★
★       今月のパブロフ        ★
★                      ★
★   エルニーニョという単語を聞くと、   ★
★   なぜか山上兄弟の笑顔が浮かぶ     ★
★                      ★
★                      ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「てじなーにゃ!」
自分だけ? 


では、また。



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♪ 第68話 Lutoslawski, Witold [現代]

♪ 第68話 
♪ Lutoslawski, Witold (1913~1994 ポーランド)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. ダンス・プレリュード      ★★
2. 管弦楽のための協奏曲      ★
3. 交響曲第3番          ★
4. パガニーニの主題による変奏曲  ★
5. 弦楽四重奏曲          ★

(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

上野文化会館で現代曲を聴き始めた高校時代、もっとも興味を持った現代作曲家の一人がLutoslawskiでした。とくに「オーケストラの書(リーヴル)」「チェロ協奏曲」の2曲。不確定手法という新しい作曲技法を使いながらも、楽しく聴けるところがすごい。なんとか生で聴きたいと機会を窺い、「オーケストラの書」を井上道義さんの指揮で聴くことにも成功。たしかBerioの「シンフォニア」とカップリング、ファン垂涎のプログラムでありました。

社会人になってからも、新作を含んでCDが出るごとに買い足していったのですが、特に感銘を受けたのが、交響曲第3番。個人的に勝手に「ダダダダ交響曲」という副題で呼んでいますが、「管理された偶然性」の集大成だと思います。それでいて「頭で書いた音楽」という印象を受けず、むしろ爽快ですらあります。

1994年にお亡くなりになったニュースを受けたときは、けっこうショックでした。そのあと主要曲を、追悼の気持ちを込めて立て続けに聴いたことを思い出します。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. 交響曲第3番          20世紀に書かれた偉大な交響曲の1つだと思います
2. オーケストラの書        不確定手法に始まってそれが次第にリズムに収斂されていくプロセスなど感動的
3. チェロ協奏曲          チェロと管弦楽とはほとんど戦い。チェロは敗れ、管弦楽はそのチェロにさらに追い討ちを
4. パガニーニの主題による変奏曲  現代のパガニーニ変奏曲は傑作が多い。ほかにBlacherとか一柳慧さんとか
5. 葬送音楽            比較的初期の弦楽作品。12音列で書かれているのに、悲痛なロマンティシズム

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



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